加越屋徳兵衛の電車大好き~浅電な日々~

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カテゴリ:武生の建築物( 11 )

大塚呉服店

武生・蓬莱町の「旧武生郵便局」の並びに建っているのが
「大塚呉服店」です。
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大正3(1914)の大火で焼失した後、大正4(1915)年に竣工の木造2階建ての商家です。
普通は主屋の奥に配置される蔵と庭が、左右に配置される独特の構成を採っています。

主屋は平入の切妻造桟瓦葺2階建で、平入の主屋はむくり屋根の重厚な造りになっています。
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下屋の庇にガラスを埋め込んだりして店舗内の採光に配慮したり、
2階の部屋内の採光に配慮させた、大きな網目の看板など特徴ある造りになっています。

                                     もう少し武生ネタが続きます!
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by kaetuya55 | 2011-07-03 15:26 | 武生の建築物

旧武生郵便局(現 M工房)

武生市内の観光の中心地「蔵の辻」の一角にあるのが
「旧武生郵便局」です。
大正3(1914)年竣工の木造2階建て寄棟瓦葺下見板張りの洋館です。

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旧武生郵便局は昭和4(1929)年に新局社が新築されて移転されるまでの
約15年間ここで郵便と電信・電話業務を取扱っていました。
典型的な地方の役所建築って感じです。ばっちりシンメトリーです!

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装飾のシンプルな柱型が四隅と玄関横に建てられています。
そして建物全体がペンキ塗りの南京下見板張り仕上げになっています。
加越屋が大好きな下見板張りの洋館です!

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屋根の降り棟鬼瓦には「〒」マークが...
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正面玄関入口に丸い照明器具が...
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今から10年ほど前に大規模な改修工事が実施されました。
内部は若干の改装が施されていますが、外観は竣工当時とほぼ変わらぬ姿で保存されています。

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by kaetuya55 | 2011-07-03 11:52 | 武生の建築物

旧井上歯科医院

武生の「たてもの探訪」はまだまだ続きます...
次は、京町にある「旧井上歯科医院」
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正面には古めかしい門柱に「井上歯科医院」の文字が...
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明治41(1908)年竣工の建物です。
石積みの建物に見えるのですが、実は木造2階建て寄棟瓦葺モルタル造の建物です。
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建物全体に石積みに似せたモルタル塗り洗出し仕上げになっています。
明治36(1903)年に襲った武生大火の影響でしょうか、デザインも然ることながら、
重厚感だけではなく防火性能を重視するなど当時の建築技術の優秀さが伺えます。
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側面もきっちりとモルタル塗りが施されています。建物平面はほぼ真四角の造りです。
屋根は古い商家や町屋で見られる、和風のイメージの凸状の「むくり屋根」です。

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明治~大正期に多くの地方の若い職方たちが東京や大阪に洋風建築の技術の勉強に行きました。
情報や交通機関の発達していなかった当時、北陸から東京へ行く...ってことは
現代の感覚で言うと、海外留学に匹敵するほどのことだったのではないでしょうか。
そして、郷里にもどった職方たちは文明開化後の西洋建築の技術を地方に広めました。
この建物に当時の職方の技術の高さとその職方たちのエネルギー、そしてプライドを感じました。

本当に素晴らしい洋館です!
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by kaetuya55 | 2011-07-02 09:09 | 武生の建築物

旧北川医院

まだまだ武生の建物ネタは続きます...
Mode大井ビルからチャリっと2~3分の場所に...
「旧北川医院」が建っています。
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大正3(1914)年に建てられた、木造2階建て寄棟瓦葺のモルタル造です。
前年の武生の大火で焼失したために翌年、新築されました。
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玄関の瀟洒な鉄骨造のポーチは後の改造です。当初はがっしりとした造りの
車寄せが設けられていたそうです。
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敷地内を含め内部は非公開になっています。
仕上げ形状の異なるモルタル仕上げになっていて、デザイン的にも素敵です。
建てられたその時代には、非常に目立ったモダンな建築物だったと思われます。
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by kaetuya55 | 2011-06-30 14:29 | 武生の建築物

田中時計店

Mode大井ビルの近く、旧北国街道沿いに建っているのが
「田中時計店」です。
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木造2階建て、切妻瓦葺の屋根に袖壁の卯建がのこる、伝統的な町屋建築です。
大正2(1913)年に建てられました。
1階正面には左右にタイルが貼られたショーケースが配されています。
写真でわかるかなぁ...出入り口のガラス戸のガラスが歪んで写ってるのが...
これって、たぶん昔から残っているガラス戸です。新しいガラスはここまで歪んでいないから。

中にはドイツ製の大時計が展示されていて、今も現役で動いているとか...
残念ながら中まで見学できませんでした...今度、行った時には見せてもらいましょう。
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by kaetuya55 | 2011-06-30 11:38 | 武生の建築物

広小路食堂・美容室?

さっきの「浅井薬店」のとなりにあるのが...
「広小路食堂」です。
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今は食堂は営業していないみたいですが...
真ん中が出入り口で右側がショーケースだったのでしょうか...
二階に並んだ、両開きの木製の窓がおしゃれな感じの和洋折衷の商業建築です。
...で、気になったのが食堂の入口の左にある
「広小路美容室」のガラス戸の出入り口...
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おしゃれな...と言うか、おしゃれだった...と、言うべきか...
木製の両開きのドアです。
正面には古めかしい「パーマ」のあのクルクル回る電動看板!

こんな感じのお店ってもうないですよね...
でも、武生にはまだまだあるんです!こんな感じのお店が!

                                ...まだまだつづく!!!
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by kaetuya55 | 2011-06-29 15:19 | 武生の建築物

幸町の浅井薬店

ここは武生の「越前府中まちなか博物館」には入っていないのですが...
見るからに明治・大正期の商店ですので紹介します。
武生駅からまっすぐ進み市役所を過ぎたら右側にあります...
「浅井薬店」
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木造2階建てで1階正面の下屋は銅板葺きです。
正面入り口の上部には扱う薬の看板が...
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いやぁ...味があります。もちろん今とは反対から読まなきゃ...
津村順天堂(現 ツムラ)の「中将湯」や信天堂山田安民薬房(現 ロート製薬)の「ロート目薬」
などなど...今ものこる薬の看板が...これって貴重な資料ですよね。
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手前は今回の「街並み探訪」で活躍した「まちチャリ」
駅前の「観光・匠の技案内所」で無料で貸してもらえます!

武生にはまだまだ魅力的な建築物がいっぱいです!
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by kaetuya55 | 2011-06-29 14:55 | 武生の建築物

大井百貨店(現Mode大井ビル)と白き妖精!

次に紹介するのが...今回の遠足のメイン中のメイン!
大井百貨店(現mode大井ビル)です。
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昭和7(1932)年に竣工した鉄筋コンクリート3階建ての建物です。
正面2階の大きなアーチが特徴で、柱の上部にはコリント風の装飾が施され、
屋上パラペットにも蛇腹状の意匠が見られます。
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開口部は縦長の形状のものが採用され、柱を外壁側に設けて真壁風にしている為、
垂直性を強調した意匠になっています。
設計は近鉄・宇治山田駅や南海ビルディング(南海難波駅)を手掛けた久野 節です。
このようなビックネームの設計者が手掛けるということでもこの建物の凄さが窺えます。
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この大井百貨店は福井県で2番目にできた百貨店です。開店当時は武生のランドマーク
として活況を呈していました。店内は今も当時のままの雰囲気が残されています。
玄関出入口の立派な鉄製の扉、通りに面したショーウインドウ...昭和初期の
モダンな造りがいたる所に...
当時は珍しかったアメリカから輸入されたレジスターや旧店舗の看板や木版画も
残されていて展示されています。

そして...今回、私は彼女に出会ってしまいました...

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白き妖精...彼女です...

彼女は当店にマネキンとしてやってきました。
作者はあの東郷青児です。日本国内に現存する同氏のマネキンはほとんど無いそうです。
桐材を心材にして、和紙と板甫牡蠣の胡粉を使う、伝統的な日本人形の製法で制作されています。

因みに...この大井家は武生いえいえ...福井でも名家なんです。
江戸時代初期から苗字を許されていた商家で、家紋・商紋・陣笠を持ち福井県下でも老舗中の老舗!
店内にはお宝がいっぱいです!いろいろ説明をいただいた大井家の当主 大井弘行氏に感謝です。
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by kaetuya55 | 2011-06-28 14:50 | 武生の建築物

旧武生公会堂(現 武生公会堂記念館)

旧中村商店から50mほどのところに、この建物は存在感を誇示するように建っています。
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鉄筋コンクリート造地上2階一部4階地下1階建ての旧武生市のシンボル的な建築物です。
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江戸時代にはこの場所に若越(若狭・越前)諸藩の藩士の子弟を集めた学問所「立教館」が
建てられていました。
その後、昭和に入って当時の武生町では公会堂建築の機運が高まって来ました。
そして、昭和天皇即位を記念する御大典事業として昭和4(1929)年3月に竣工しました。
当時のお金で8万円の建設費は町民の寄付で賄われました。昭和30(1955)年に現在の
市役所が建設されるまで、武生市政の中心となっていました。
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武生では初期の鉄筋コンクリート造です。また、正面には当時では新しい幾何学模様の
デザインや垂直のモールの意匠や楕円形のモザイク硝子が配されています。
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1階ホールは漆喰塗りで天井も高く、新築時の姿が残されています。

現在は越前市の郷土史や芸術・文化を展示する資料館になっています。時々SPレコード
の演奏会が開催されているそうです。
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by kaetuya55 | 2011-06-27 16:46 | 武生の建築物

旧中村商店(現 株式会社 南越)

JR武生駅や越前市役所からすぐそばにある木造3階建ての商店です。
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案内所でもらったガイドマップによると...
明治45(1912)年建築の木造2階建てを、昭和5(1930)年に柱等を補強して
3階を増築...そして正面の大きな切妻屋根を増築した、旧武生市内に数少ない木造
3階建ての建物です。
戦時中は3階が近隣にある軍需工場の寄宿舎として貸していたそうです。

窓はアルミサッシに変えられていますが、窓周りは銅板貼りの意匠が施されています。
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by kaetuya55 | 2011-06-27 16:09 | 武生の建築物